2017年6月11日日曜日
アンバサダーロイヤル12年 80年後期~90年代
Ambassador Royal 12yo 1980s
72点
モルトの香り、チョコやナッツのような甘いシェリーの香り、少し塩っぽい。ピートらしさは強くなく、マイルドで飲みやすい。
古いボトルを漁っていると何よりも宝探しみたいな感じがして面白いです。5000円近く出して買っても意外と美味しくないなぁと思わされる事もあれば1000円程度で買えてしまった物が思わず美味しかったりする事も。今回のボトルも安く落とせた割には美味しい、そんな感じでした。
Ambassadorは大使の意味。土屋守氏のブレンデッド大全によると、今世紀初頭に英国に駐在する大使達の間で最もイギリスを代表するスコッチとして選ばれた銘柄との事。主要モルトはスキャパ、グレンバーギ、ミルトンダフなど。
海外向けの輸出専用ブランドで、大使をイメージしてるのか首からかかったリボンの勲章がこの商品のポイント…なのですが、自分が買った12年はプリントなんですよね。25年も持ってますが、普通はこんな感じです。
アンバサダーは90年代に終売しているのですが、80年代前半ごろまではプリントでは無く、12年にもリボンの勲章がかかっている物だったようですから、このプリントバージョンは恐らく終売直前の80年後半から90年代にかけてのものだと思われます。容量は750mlなのでEUの規格統一がされた91年よりは前…と思われますが、この時代の容量は700mlと750mlの混在時期なのでハッキリ分かりません。終売までこのラベルと750mlで売っていたのかもしれませんしね。
しかし、このウィスキーは色々と不思議です。
25年もそうなのですが、ラベルにも箱にも、書かれている情報に日本語が一切無いんですよね。海外から買ってくるにしても、容量や度数(プルーフなど)の情報が載ってない。12年の方は裏の刻印で何とか750mlだと分かる程度で25年の方に至っては容量すら情報が無い始末。どういう形態で売られてたのでしょうね。販路が気になります。
でもまぁ、美味しいので気にせず飲んでますけどねw
完成度は高いブレンデッドだと思います。スクリューキャップ式で、コルクや金属蓋などがある時代のオールドでもないので、比較的味では失敗しなさそうなのも良ポイント。オークションなんかで同枠発送出来る場合なんかには一緒に狙ってみると良いかもしれません。
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