2017年5月7日日曜日
ボウモア12年 80年代後期流通品
Bowmore 12yo 80s
70点
いわゆるパフューム香とよばれる化粧香が若干香るが、どちらかと言うと味覚の方が分かり易い。
パフューミーさが前面に出ているものの、次第にスモーキーフレーバーが顔を出し、どことなくボウモアのマンゴーっぽさも感じられる。
俗にパフューム時代とも呼ばれるボウモアです。
散々悪評を聞いていたので、どんなものなのだろうかと怖いもの見たさで試してみたのですが、正直な感想としてはこれも一つの個性と見れば「滅茶苦茶不味い」とまでは言えないと感じました。美味しいと言うほどでも無いのですが・・・。
まぁ、一つ前のダンピーボトルが滅茶苦茶美味かったので、アレからコレに変わった時の、当時のウィスキー愛飲家達のショックは計り知れないものだったのだろうとは想像できますけどw
80年代と言えば、まだまだシングルモルトの数も少ない時代ですから、ボウモアを飲んでいるような人達は本当にマニアな愛飲家だったでしょうし、そういう層には本当に衝撃的だったんじゃないでしょうか。
しかもちょうどサントリーが資本に参画したタイミングだったので、当時のサントリー叩きは相当なものだったのだと聞いています。仕込みの時期まで考えると関係なさそうなんですけど、それほどまでに愛飲家達のヘイトを稼いでしまった香りといったところでしょうか。
とまぁ、今では中々稀な味わいのパヒューム時代のボウモアですが、この原因は蒸留器についているコンデンサーと呼ばれる冷却装置の、熱効率を上げる為にカラッカラにまで乾かして使用していた事が問題だったのではないかと言われています。
機械の扱い一つでここまで味わいが変わるというのも、ウィスキーの面白みの一つかもしれませんね:)
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