時差の関係で朝5時ごろに目が覚めましたが、昨晩の疲れは殆ど残っておらず良い感じに起きれました。シャワーを浴びたり、行く準備をして、準備万端…なのですがレストランが開くまで一時間ほどあるので早朝のエジンバラに出かける事に。
前日の曇り空が嘘のように綺麗な朝焼けでした。
観光の名所、ロイヤルマイルといえどもさすがに7時前となると人はあまりいません。早朝らしく、清掃車やトラックが行きかっていました。7時くらいになるとボチボチ店が開いていたので、お店の一つでサンドイッチなど軽食を購入。
左手奥の建物はロイヤルマイルにあるBank of Scotlandです。
少し現金を用意しようと思ってたのでATMがあるから利用しましたが、昨日から同じホームレスがATM前に寝ていました。
そういえばエジンバラはホームレスというか乞食が多いですね。
中国旅行の時にも沢山見かけましたけど、想像以上に多かったです。乞食と言うものは景気が良い場所でないと食っていけないとか聞いた事があるので中国では納得したのですが、エジンバラも景気良いんでしょうかね?イギリスがEUから離脱するだとか、イギリスから独立してEUと・・・とか色々話が出ていましたけど。
欧州の教会はどれも年季が入っていて凄いです。
ロイヤルマイルを上がっていって世界遺産のエジンバラ城を目指していると、城の近くにScotch whisky experienceが。スコッチの試飲やちょっとしたアトラクションなどが出来るそうで、事前にチェックはしていましたが、さすがにこんな早朝は開いているはずもありません。
続いて、エジンバラ城ですが何やら工事中のようで、「これから先は行けないよ」と工事の人に止められました。自転車乗った通勤風のお兄さん達はガンガン通ってるんですけど・・・('-';
せっかくなので、エジンバラ城の概観をもっと見ようと、小道を下っていってGrass Marketの方へ。
イギリスらしい赤い電話ボックス。街のどこにでもありますね。
日本だと公衆電話はどんどん減っていきましたけど、イギリスだとちょっとしたオブジェみたいで良い感じだと思います:)
エジンバラ城を下から眺めた所。本当に堅牢な城ですね。自然の要塞って奴でしょうか('-'
そんな感じにある程度見て回りましたが、そろそろ朝食の時間なのでホテルに戻ります。
ホテルの朝食はビュッフェスタイルでした。お好きにどうぞといった形だったので、とりあえずフルブレックファストっぽくしてみました。それっぽいかな?
黒いBlack Puddingは、ソーセージの材料に豚の血液を混ぜて焼いたものらしい。
正直、あまり美味しいとは言えませんでした。頑張って食べましたが、ちょっと気分が悪く・・・。Black Puddingの隣は羊肉を用いた名物料理ハギスです。こちらはとても美味しかったですね。福岡のウィスキーイベントの時に食べたハギスとよく似ていました。
朝食を食べていたら席が無かったのか、「相席宜しいですか?」と老齢のおばあさんが言ってきたので、一緒の席に座っていたのですが、そうしたら相手から色々と話しかけられてきました。天気の話とか、とりとめもない会話を振られていることは分かったのですが、自分の話す事はイマイチ通用していない様子。というより、ボキャブラリーが思い浮かばないから会話が全然繋がらない・・・。
今回の旅で何度もありましたが相手のいう事は何となく理解できても、自分で言いたい事が上手く言葉にならない事に悩まされました。テストの時のように文章で読み書きする時と実際に会話するのとではここまで違うものかと思わされました。次の旅行の機会があったら、もっと英会話を鍛えて臨みたいところ(`・ω・´)
食事を済ませたら、少しゆっくりしてチェックアウトを済ませます。部屋代と朝食代はすでにExpediaで支払っていますので、特に部屋の物を何も使ってないからカードキーを渡して終わりです。
ホテルから歩いてWaverley駅まで10分ほどでつきました。
スコットランドの鉄道は中央の赤いマークが目印です。エジンバラ市内で鉄道の駅はこのWaverley駅か、隣のHaymarket駅しか主要な駅は無いので分かりやすいですね。
Waverley駅は構内に道路があったり、立体交差のような形でホームに行ったりと、ユニークな構造の駅でした。初めて行った時には少しとまどいましたが、券売機を探してチケットを購入しホームへ。
荷物置きがあったので手荷物を置いたら窓際の席に座ってのんびり出発を待ちます。人はそれほど多くなく、隣で学生と思しき四人組が楽しそうに歓談していました。
そんなこんなで電車はGlasgowへ向けて進みます。
電車は思ったより快適でスコットランドのノンビリとした風景が楽しめました:)
50分ほどでスコットランド最大の都市、GlasgowのQueen Street駅に到着です。さすがに大きな都市だけあって、人も多く、観光客と思しき人達も沢山です。
Glasgowからはバスでフェリーターミナルまで行くので、Queen Street駅にほど近い、Buchanan Bus Stationへ向かいます。携帯の地図を見ながらウロウロ。スマホは本当に便利ですね('ー'
目的地はこのコンサートホールの後ろにありました。
駅から10分ほど歩いて到着です:)
Buchanan Bus Stationはそこまで大きな建物ではありませんでしたが、構内にはコンビニ、パン屋、トイレ(有料)と、旅に必要な軽食や準備はある程度整える事が出来るようになっていました。昼ご飯はバスの中で軽食でも、と考えていたので早朝のエジンバラで軽食を買っていましたが、ここでも十分に揃える事が出来ますね。
一時間前くらいからバスの名前や乗り場が確認出来るようになります。
Campbeltown行き、12:00発。926番のCitilink…と。事前に調べたとおりですね。Campbeltownと言えばやはりSpringbankか、マッサンが修業した事で有名なHazelburn蒸留所でしょうか。残念ながら今回は行けませんが、フェリーターミナルのあるKennacraigからは2、30㎞程度の場所ですから、時間があれば終点のCampbeltownで降りて蒸留所見学で一泊、翌日アイラ島を目指す…とかも良さそうですね。
30分前になったのでちょっと早めに乗り場へ…と思ったら既に行列が…('A`;)
一時間以上前に来ていたのに、まったりしてたら随分と出遅れてしまいました。バス代は運転手さんに前払いで支払うので、みんな早めに来るみたいですね。しかも古今東西、お年寄りが遅いのはどこでも同じ様子で、老人会のような人達が沢山いたので行列は中々消化されません…
そんな中、列に並んでいて気づいたのですが、バスの側面が開いていて大きな手荷物はそちらに自分で積むらしい。しかし荷物を入れに行って、列の後ろに並びなおすと座れるか怪しい…、という訳で隣の大学生風のお兄さんに拙い英語で「すぐ戻るからこの場所取ってて!」と身振り手振りで伝える。英語は限りなく怪しいため通じたか分かりませんが、ササッと積みこみに行って、列に入れてもらえました('-';
バスの運転手さんには事前にネットで予約していたCitilinkのe-ticketを印刷した紙を見せたら、すんなり通してくれました。
そんな訳でバスは近代的なGlasgowの街を抜け、ハイランド南西部Argyll地方のInverarayを通り、一路フェリーターミナルのKennacraigを目指します。
バスの路線は図の通りで、地図を見てみれば分かりますが結構な距離です。まぁ、バスで3時間ですからね。ひたすらスコットランドの長閑な田舎道と湖の畔をひた走るルートです。
牛や羊の放牧に…
綺麗な湖のほとりをひた走ります。
ローモンド湖のあたりで大学生風の人達はみんな降りてしまいました。
途中でどうやら早く着きすぎたからか少し待つ事になった様子。時間はあまりなさそうだったので写真だけ撮りに降りました。綺麗な風景だったので一枚。
自分が乗ってきたコーチ(バス)です。触覚みたいなバックミラーが可愛いですね。
この路線では、Inverarayで10分間のトイレ休憩が入ります。街につくと、運転手さんが「休憩だよ!」と大きな声で言って、バスのエンジンを切ってしまいました。貴重なトイレ休憩なのですが、乗り遅れるのが不安で結局フェリーまでトイレを我慢していました…(´・ω・`)
白塗りの特徴的な家々の街を通り抜け、バスは目的地のKennacraigを目指します。ゲール語と英語で書かれた看板で、目的地がもうすぐだと分かります。
そして無事、Kennacraigのフェリーターミナルに到着です。
降りる人は自分を含めて3人だけでした。件の老人会?の人達はどうやら終点まで行かれる様子。Springbankのウィスキーツアーに行くのかもしれないなぁ…なんて思いながら、荷物を降ろして券売所へ向かいます。乗り継ぎの時間はあまり無いので、小走りしながら売り場へ向かいます。”One way(片道)?”と聞かれて、「帰りは飛行機だから」と言うとフフンとチケットを出してくれました。
確か同名の湖があった気が。あとボトラーズで同じ名前のものがあった気が…。アイラ島に曰くのある名前なのでしょうね。これでウィスキー運んだりするんだろうなぁ…と思いながら乗り込みます。アイラ島までは2時間ちょいの船旅です。
しかし無駄に豪華な船なんですが何なんですかね('-';
綺麗で落ち着いた内装の船内、しっかりとした食堂、それなりに品ぞろえが良い売店、ちょっとしたゲームが出来る場所に、静かに過ごせるQuietRoom…。今まで日本で乗ったフェリーより随分と豪華な印象です。
こんなこと言っちゃ何ですが、アイラ島ってウィスキーくらいしかまともな産業が無い片田舎の筈なのですが、それでもこんな船を路線に投入しても元が取れるって事なのでしょうかね。それだけアイラモルトが世に認められている、という事なのかもしれません('-'
売店です。アイラ島関連のグッズや本、カレンダーなどが売っていました。結局島内では地元のお土産やさんに行く機会が無かったのでここで少し買っても良かったかもしれないな、と後々になって思いました。ウィスキーとは関係ありませんが、アイラ島にいたヴァイキングに関する書籍なんかは面白そうでした。
売店ではウィスキーもショットで飲めるようで、頼んでいる人達がいたので自分も…と思いつつ話しかけてみる事に。明日からスモーキーなウィスキーを飲みまくるんだろうなぁ・・・と思ったので、逆にライトなBunnahabhainを頼んでみる事に。
しかしウェイター兼、清掃係兼、客の対応係のJohnさん?のトークが早過ぎ…。ただでさえ厳しい会話がもう全く的を得ないレベルのヘロヘロなものに…w
何とか「ぶんなへぃぶん!」みたいなやたらとアバウトな発音で何とか通じたらしく、サッと出してくれました。早速頂くわけですが、ワンショットで2.65£って…ナニコレ安い('ー';
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiX77EgQTEMsGGLIuUlWE12dGieGup3ujv7ThuQy1oT1GTgcEDzIiStOGf_xIvFu0pbvxRRlwapuPuqFP_4JxPlVpFI6AfcXRGeWcz-KHB6qlR_ZeEXx42MFhGS99oiPutEQ8Lj6e4EY3g/s320/20160919_162140645_iOSa.jpg)
一息ついたら、結局バスの中で食べれなかったサンドイッチを食べる事に。
ドリンクはスコットランドのソウルドリンクと名高いIRN BRUを。意外と美味しかったです。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj99X9VfZLbsYPvEXao_swJBYQaTHl8m6gydybkE8y4oEdw9A8xbnM8Vw1x_4hD199JJIj9zuKNyh2noeTdRC3vSRGDwHD_Wz9IdtL_IRntr46JTXcMI82ybnK5CvK_nOb4R3Uv2x5NK7g/s320/20160919_143817170_iOS.jpg)
さてさて、携帯の電波も届かないので、GPSだけで動く地図アプリmaps.meを動かしつつ、船の航路を確認してノンビリ過ごしていたら、徐々にアイラ島に近づいてきました。GPSのマップアプリがあれば、こういう時に島のどのあたりが見えているのか分かるから便利です。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhPlcyZ06haAt_8VxVsYxKyXJsUJJ__A8wFD4vL5CGlNn2P_qR8wjyNxv6IlddxNWR01sgQ62eZy5ZlFE7kQZSaCOang63dONzWGIAqh7dy4pWYTUEKVVQRPsANdgjnwowUzVxakw60UAU/s320/20160919_155725360_iOS.jpg)
デッキに出てみると、アイラ島の遠景が見えてました!
否が応にもテンションが上がってきます(゚∀゚)
しかし、少し遠い…。
隣のおじさんはやたらとデカい望遠レンズで覗いていましたが、確かに肉眼で見えるか見えないか…、正直かなり微妙なラインです。視力に自信が無い人はそれなりの望遠レンズか、双眼鏡を持って行った方が良さそうです。
自分は何とか肉眼でARDBEGの文字を確認w
コンデジで頑張って撮ったらしっかり映っていました:)
続いてLagavulinが見えてきました。
こちらは少し島に近づいていたのかArdbegより見やすかったです。
Laphroaigはさらにハッキリと見えました。
徐々に船はアイラ島のPort Ellenへと近づいています。
最後にPort Ellenがハッキリと見えて、ついにフェリーはアイラ島に接岸しました。
アイラ島で一番大きなフェリーターミナル、Port Ellenに到着です。
島に到着したら、ガイドのChristineさんが出迎えてくれました。
とても明朗快活な女性で、英語が苦手な自分に対しても優しい英語で話してくれます。ひとしきり挨拶を交わしたら、「それじゃ、ホテルへ向かいましょう!」と車で一路Bowmoreの街へ。
島に着いたら太陽が出てきました。綺麗な島をひた走ります。
途中でこんなトラックに遭遇しました。なんでも移動式の映画館らしいです。
3000人程度のアイラ島には映画館が無いそうで、こういった形で観るのだそう。今ではネットで映画も観れますが、やはり暗くて音響効果もある映画館の雰囲気が好まれるのかもしれませんね。若い男女のカップルが入っていきました。
洋酒業界のラスボス?こと、DIAGEOのモルト工場がありました。
PortEllen蒸留所は既に閉鎖されていますが、今はモルトスターとして活動しているという事なので、ここから各蒸留所へモルトを供給しているのでしょうね。そういえば、昔のアイラモルトはPort Ellen産の地元モルトを使ってたと聞きましたが、最近のLagavlinのサイトなどで書かれている「ポートエレンのモルト」というのはここで発芽させた物を用いている、という意味なのでしょうか('-'
アイラ島はどこでも牛や羊の放牧が行われていますね。
どこみても牛や羊がのんびりと草を食んでいる風景が見られます。長閑でのんびりとした時間が流れます('ー`)
Peat Bankというのだそうです。
取ったピートを乾燥させているのでしょうね。これは家庭用の固形燃料として使うみたいで、触ってみたら随分と渇いていました。これがアイラモルトのスモーキーフレーバーの元なんですね。
そうこうしている内にBowmoreの街に到着です。ホテルの前に降ろしてくれました。
ホテルはLochside Hotel。アイラモルトが沢山そろっている事で有名なDuffie's barがあるホテルです。アイラ島を初めて知った時に聞いたラジオ放送で出てきたホテルなのでまさかそこに泊まれるとは思ってなかったので感激です('ー`)
そんな思い出深いホテルなのですが、ホテル前にChristineの愛車が止まっていました。
どうやら、前の仕事の折に故障して、仕方なくここで止めたままにしているそうです。「ファンベルトが壊れたんだけどエンジニアがいなくて…(´;ω;`)」とChristineがしょんぼりしていましたw
そんなこんなで今日はChristineとお別れ。
「明日の朝9時に迎えに来るからね!」と言い残して帰っていったので、とりあえずホテルにチェックインし、Bowmoreの街を軽く散策です。
Bowmoreのメインストリート。奥に見える建物がBowmoreのシンボル、円形教会ことキラロウ教会です。
そして教会側からストリートを逆に眺めるとこんな感じで海が見えます。この間、約15分ほど。これがメインストリートです。想像していた以上に小さな町でした。町の端から端まで、ゆっくり歩いても30分程度でしょうか。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEipRWDFXeIqNA7M_zmwK6H8CcfvzOyucYHIL9pOgLswKkMU3y6P3lZN60-bt0VjPF92gP3j1SERiLxKiXSZl2BSDZVBDT2jHhw3oAvIP64UGP_PDvHHQtjIeJTeo6p4kMoQV8MXGZkzukQ/s320/20160919_180327310_iOS.jpg)
メインストリートの先にある入り江からBowmore蒸留所が見えます。
良くネットで見かけたBowmoreの写真はここで撮ったものなんだナァ・・・と感慨深くなりましたw
カモメの鳴く声を耳にしながら街をのんびり歩いていると時間の流れもゆっくりと流れている、そんな風に感じる町です。
さてさて、夕食はせっかくなのでホテルで食べる事に。
レストランは満席でした。想像以上にお客さんが入っていますね。小さな町ですが観光客はあちらこちらにいる印象です。どうしようかと思案していたら、ウェイトレスさんがゲストルームなら使えるわよ、という。
で、指刺された方向が女性トイレなんですが、それは…('A`;)
戸惑って固まっていたら、トイレの横の扉を開けてくれました。そっちでしたか・・・w
Barの裏にもBarと同じテーブルとイスがあるスペースがありました。そこに座ってメニューを眺めていたら、ラム肉の料理が。Christineからアイラならまずはラムがおススメよ!と聞いていたので、せっかくなので頼んでみました。
ちょいと値は張りますが、これはかなり美味しかったです(゚∀゚)
これに適当なビールを頼んで楽しんでいました。フェリーで軽食を食べた時間が遅かったからこれだけで十分満足出来ました。
食べ終わったら20時頃でしたが、時差ぼけと長旅の疲れが出てきたのか、眠くなってきたので早めの就寝です。明日から、Christineと一緒にアイラ島のツアーが始まります:)
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