2016年4月20日水曜日

中洲のバーに行ってみた

ウィスキーに興味を持ち始めたのは大学の頃だから随分前。働き出して、自分で気になる銘柄を買ってはチビチビと飲んだり、WhiskyBarに行ってマスターにオススメを聞いて飲んでみたりと色々試してはいたけれど、本格的に地元を離れて色々なお店に行ってみたりするのも面白いかもしれないと思い立ったのが今年の年初め。今回、早速実行してみようと思いつき、オススメをネットの質問掲示板で聞いてみたら中洲の「バー・Higuchi」を勧められた。何度か目にしたことがあったし、気になっていたのもあいまって早速いって見る事に。

土曜の0時少し前に西鉄天神駅に到着。
小雨が降る中、屋台でとりあえずラーメンを食べてみる。
屋台は以前兄貴と一緒にいった一竜以来。
誘われるままに入った店で食べてみたけど、味はまぁまぁ。
こういう店は一人で入るより皆で入って見知らぬ人と盛り上がるのが楽しい場所だと思うので
お代を払ったらささっと抜ける。今回の目的はバーなのだ。
お店まではに西鉄天神駅から徒歩20分ほど。

中洲を歩いてみて改めて感じたが、深夜の歓楽街を歩いた経験なんてあんまり無いので色々な意味で新鮮。ただ、いつものスーツだしそんなに酷い格好では無いと思うのだが、あまり客引きから声がかからないのは、遊びそうな奴かどうかってのを見かけで判断しているのだろうか。

道には少し迷ったが、iPhoneはやはり便利。
なんとかお店を見つけ、早速入店。中は2組ほどしかおらず空いていた。
カウンターにはマスターと若いバーテンダーさんの2人だけ。マスターが若いバーテンダーさんを静かに促して席を誘導させる。一連の所作で、何となくバーテンダーとしてまだ慣れてないのかなぁと感じた。

そんな印象を感じつつ、とりあえずマスターに初めて来たと告げると、得意そうな顔で生姜を漬けた大瓶を見せてくれる。モスコミュールが売りの一つらしい。ウィスキー目当てで来たけど、とりあえずと言う事でそいつを注文。

注文したら、少し気持ちに余裕が出来るので店内を見回す。
若いバーテンダーさんと話すと、まだ2ヶ月ほどだという。バーテンダー募集していたから面接受けたら何故か受かってしまった、とは本人の弁。ただ、物腰穏やかな感じはバーテンダーとしては凄く良い素養と感じる。今後、色々と勉強していけば良いバーテンダーさんになるんじゃないかなぁと思ったり。

マスターの方は、物腰穏やかで清涼感のある声だが、どことなく熱量がある印象。テキパキと動いているものの、あわただしい感じは全然しない。流れるような手つきでカクテルを作りつつ、客が暇をしていたら素早く声をかけていく気配り、見ていてこりゃ凄いなぁと感じ入る。しかし初対面の筈なのだが見たことがある…。記憶を探るが思い出せない。

モスコミュールはサッパリとしていて、生姜の風味もあいまってぐんぐん喉を潤してくれる。
これは他の店で飲んできた後なんかに飲むのに良さそう。とりあえず、チビチビ飲みながらバーの雰囲気を見てみる。綺麗に羅列されているウィスキーのボトル。LaphroaigとArdbegのボトラーズが目に付く。大好物のアイラがオススメというのは正直ありがたい。



とりあえず、ボトラーズは置いといてBruichladdichを注文することに。
アイラの中でもコイツは飲んだ事が無かった事と、隣の客が葉巻を吸いだしたので、アイラのスモーキーなフレーバーと合うかも?と思って。まぁ、Bruicchladdichはアイラの中ではスモーキさは加減されていると聞いていたのだが。マスターにスタンダードなところを聞いてみたら15年を勧められたので、加水されている方のOBを注文。























チューリップ型のグラスに鼻を近づけて香りをかいでみるとラムレーズンのようなそれがアイラらしくない、と思わされる。ただ、口に含むとピートの風味が軽く舌の上に乗ってきて、ちゃんとアイラだと教えてくれる。ただ、美味いが軽いと感じる。このくらいの軽さが良いという人もいるだろうが、自分は今の所アイラのベストはLaphroaigかなと感じる。

店内をふと見渡すと、バーが主催しているイベントが幾つかあった。
九州の色々なバーを回って御当地カクテルやオススメウィスキーを飲んで回るスタンプラリーのようなイベントは面白そうだと思ったが、もうやっていないらしい。残念。ただ、ウィスキーの大型イベントを開催していると聞いて、見せてもらったら去年行ったウィスキートーク2015だった。

ここでようやく、バーのマスターがウィスキートーク2015の司会者だったと思い当たった。
あんな大型イベントを主催してしまうとは、本当に凄い人だと思わされる。次回開催日も聞いたので、是非行きたい。

酔いが回ってきたので、最後にラスト戴くことに。
オススメを聞いてみたら、タリスカーの25年。高そうだなぁ…と気持ちが怯んだが、ちょうどセール中?で少しお安く飲めるとの事なので、せっかくなので戴くことに。






















意外とスムーズな口当たりで、複雑でシックリする感じだけど、滅茶苦茶重い訳でもない。
どことなく果実のような風味もあって、大変美味しかった。

とりあえず、3杯飲んでストップ。ほろ酔い気分で帰路に着きました。
酒には滅法弱いので、趣味がウィスキーと言うのは本当に自滅的だと思うけど、こればかりは美味しいから仕方が無い…w


そんなこんなで中洲行きはおしまい。
深夜1時を回っていたので、ホテルは無くてもカプセルか漫画喫茶かなぁ…と思ったら、どこも空いてなくて、結局2時間ほど街中を流浪するハメになったのはご愛嬌か。

今度は、寝れる車で来るか、ホテルを取ってから来ることにしよう。
週末の中洲、イベントなどが無くてもあんなにホテルも漫画喫茶すら満室になるような状況だとは思っていなかった…。満足しつつも疲れた一日でした。

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