2019年5月17日金曜日

蒼 Ao



Suntory Ao
65点

グレーンのような下地、若干オイリー、麦感はあるがフルーツ感は乏しい。
バーボンのような甘いテクスチャが僅かに。フィニッシュは軽い。


サントリーがワールドウイスキーと題して売り出したウイスキー。
同社が所有する5大ウイスキーの蒸留所からそれぞれ原酒を厳選し、ブレンドしたと言う商品ですね。以前、キリンシーグラムがTen Distilleriesと言う名前で10つの蒸留所から原酒をブレンドしたウイスキーを出していましたが、その中にはアイリッシュが無いんですよね。そんな訳で、5大産地からブレンドしましたと言うのは、ありそうで無かった訳です。

で、ネットの評価は正直なところいまひとつ、個人的にもバーで出会えたら飲むけど自分では買わないかなぁなどと思っていたら、偶然見つけたので早速お願いしました。

感想としては、いわゆる5大ウイスキーの主張を弱めて、新しい印象のブレンデッドを目指したのかな?といった所。カナディアンやアイリッシュのような主張の弱いウイスキーをベースにスコッチやバーボンなどの味わいで色をつけるといった構成かと思っていたのですが、実際にはどれも程よく主張させない構成にさせているといった印象です。

上手くまとめたと言ったらそうなのでしょうが、お互いの個性が主張しないせいで良いとも悪いとも表現し辛く、正直微妙。バーのマスターが「ジャイアンみたいなガキ大将を5人連れてきて、何故かみんなを仲良くさせてる酒」と仰っていましたが言い得て妙だなぁと思いました。


上から見た5角形は5つの産地からとの事ですが、一番短いのがジャパニーズの原酒だろうなぁ・・・と思ったりしなくも。

試みとしては面白いが、想像の域を超えるものでもなく、買うかと言ったらやっぱり買わないかな、と言う感じです。これならネタで変なボトル買ったほうがいいかな。

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