2018年1月17日水曜日

ブローラ19年 ザ・ボトラーズ


Brora 1981 19yo 61% , The Bottlers
83点

甘い花の香り、パッションフルーツ、プラム、レーズン。
シェリーらしい甘い香りと柑橘っぽい酸味、若干のピートっぽさ。
香りが強いがアルコールの刺激も強い。


以前から飲んでみたかったブローラです。
クライヌリッシュが大好きなので、年末の財布の緩いタイミングで飲むつもりだったのですが、色々と忙しくて気付いたら年が明けていました。でも一度飲むと決めたら当然飲みますよねw

ブローラ蒸留所は北ハイランド地方の蒸留所で、1967年に現在稼動しているクライヌリッシュ蒸留所が出来た際に、同じ敷地内で今まで作っていた蒸留所を都市名から「ブローラ」と名前を変えた事で名付けられました。1983年に閉鎖されるまでの16年ほどの間だけ、ブローラ蒸留所の名義で販売されたものが今回の一本です。

ですので、1967年以前には「ブローラ」は存在せず、「クライヌリッシュ」だけが存在していましたが、「クライヌリッシュという名前だけどブローラ蒸留所でもある蒸留所で作られていたウイスキー」でした。何だか分かりづらいですねw

その当時のクライヌリッシュなんかはお目にかかったことは無いのですが、現存していたら恐ろしい金額になるんでしょうね。多分飲める金額ではないでしょう。飲んでみたいですけどw

クライヌリッシュは日本ではそこまで知名度は高くありませんが、欧州では人気蒸留所の一つ。そこの閉鎖蒸留所となれば価格が高騰するのも仕方が無いと言うものです。しかしクライヌリッシュファンとしては一度は飲んでおきたいところ・・・

という訳で今回飲んでみた訳ですが、現行のクライヌリッシュの流れをしっかりと感じられました。当時からの味をちゃんと今の製作者達も汲んでい作っているのだなぁと思わされた点で感激しましたね。当時のお酒の質の高さも後押ししていますが、花やフルーツを感じさせられる爽やかでやや酸味のあるクライヌリッシュらしさが、とても力強く感じられました。

ザ・ボトラーズという名のボトラーズは初耳ですが、度数も61%と今まで飲んだウイスキーの中でも最高レベルの度数だからか、香味がしっかりと残っていて最後の最後まで楽しめる素晴らしい一品でした。

そういえば、今回ブローラを飲んだのはこの記事なんかも理由の一つです。

●PORT ELLEN AND BRORA TO REOPEN
https://scotchwhisky.com/magazine/latest-news/16384/port-ellen-and-brora-to-reopen/


ポートエレンとブローラが、以前の設備はそのままに復帰するらしいんですよね('ー'
そうなると過去の味を知っておきたいというのが人情ってものw

ウイスキーブームに後押しされてこういう動きが出てくるのは飲み手としては嬉しい事ですね。
アイラも新しい蒸留所が幾つか手がけられているという話。(ガードブレックはどうも頓挫しているようですが・・・)

色々と新しい試みもするみたいなので、激ウマといわれる72年のスモーキーなブローラのような一品を試しに作ってみて欲しいと個人的には思うところです。


しかしこうなるとポートエレンも抑えなければいけませんかね。
いつかチャレンジしたいと思います:)

0 件のコメント:

コメントを投稿