2017年7月26日水曜日

バランタイン17年 現行品



Ballantine's 17yo
73点

トップノートが最初はどう表現したらよいのか分からなかったが、時間をおいて開かせたら柑橘系の香りに。シェリーらしさは乏しい。パンチがある訳では無いが、じっくりと時間をかけると甘さが出てきたり風味に変化があって面白い。

バランタイン17年の現行品。
比較した17年の70年代物とはまるで別物です。最初はなんじゃこりゃ?と思ったのですが、時間をかけてグラスを回していると、少しずつ香りが開いてきて、心地よい香りと飲み心地になりました。そこまでいって飲んでみると、まとまってるなぁと感心しました。

こういった現行品の、特に多くの人達に飲まれているようなボトルを昔の物と比較して飲んでみると、時代で変遷を感じられて面白いです。70年、80年代と比べると、シェリー樽の原酒が少ないのかもしれません。

昨今、シェリー樽の価格が高騰しているそうで、今では昔のように潤沢に利用出来ないそうなので、そういった事情もあるのかもしれません。それを同じような価格帯で…となると、当然何度も使った痩せた樽を使わざるを得ないだろうし、現行品の度数40%と言う変化も味の方向性を変えた事による影響なのでしょうか。

そんな状況でも、しっかりとある程度の満足感を与えられるようなブレンドになっている、と感じます。きっとこういうのがブレンダーの技術って奴なのでしょうね。

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