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Ballantine's 17yo 1970s
77点
チョコやトフィー、シェリー感が強く、リッチ。やや硫黄っぽい感じもあるがアフターフレーバーも長い。
バランタインの70年代流通品。
オークションにもたまに出てくる人気のオールドボトルの一つ。ギリギリを狙うとどうにも落札できないので結局お店で頂きました。
現行品と比べたかったので、そちらもお願いしてみましたがやはり全然違いますね。良いモルトを良いブレンダーが素直に良くまとめた、といった印象。ブレンダーの感性、使う原酒、時代背景、色々な要素がレシピを決めるのでしょうが、ここまで違うものかと思わされました。
そういえば1970年代は、バランタインのマスターブレンダーはジャック・ガウディとの事。凄い人ですよ、と聞いたのでおもしろそうだと思って調べてみたら、こんな逸話が。
バランタインのモルトの一つ、バルブレア蒸留所の新しいモルトをノージングしていたら、ジャックは「かすかな異臭がする」と言う。スチルポット上部のコンデンサーへつながるわずか60㎝の銅製パイプを交換した後の変化に彼は気づいた…とかなんとか。いやぁ、凄いですねw
そんなオールドバランタインですが年代判定方法は良く知られていて、角瓶で旗のマークが青*赤旗の時代は70年代前半。途中で青*青旗に変更されて瓶も長いボトルになって80年代に入るのですが、青*青旗の時の70年代ボトルも存在します。旗が単色の場合は60年代以前でとてもレアになりますね。
60年以前のボトルにはバランタインのロゴの下に”in use for over XXX years, established 1827”と書かれていて、このXXXの数字でボトルの年数が分かります。100や125、135などがありますので、仮に100なら1827+100と+125の間で1927年から1952年の間のもの、135なら1962年以降の60年代物だと言う事がわかります。
60年代以前の物を競り落とすとなるとそれなりのお金が必要になりますが、それだけの価値があるかどうかは正直どうなんでしょうかね。
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