2017年4月1日土曜日

ボウモア12年 80年代流通品 ダンピーボトル


Bowmore 12yo 1980s 43%
83点

濃いシェリーの香りにスモーキーフレーバーもしっかり。口に含むとフルーツ感が素晴らしく、マンゴーに例えられるボウモアらしさは素人でもハッキリ分かってしまうレベル。鼻から抜けるエステリーな香りが心地よく、フィニッシュの香りも余韻も程よく残る。


たまに行くバーのマスターから「このボトルは美味いんだよね。美味しすぎてみんな飲んじゃったからもう空なんだけど…」と見せて頂いたのが写真と同じ80年代のボウモア12年。気になるなぁ…と思いながらハシゴして別のバーにいったらバックバーで見かけたのでこれはもう選ぶしかない流れだなとチョイスした訳ですが…。

一口目に思わず「ズルい」と言ってしまいましたw
いや、実際これはズルいですよ。こんな美味い物がオフィシャルの12年だとは・・・。昔は良い時代だっただなんて良く耳にしますけど、さすがにこれは反則じゃないですかねw

とまぁ、「これが本当に12年のOBかよ?ふざけんなw」と思うレベルで美味いです。12年ですからオイリーな熟成感が足りないかなというくらいしか不満がありません。マンゴーのような果実感とアイラらしいスモーキーフレーバーが見事に絡み合ったテクスチャで、アイラモルトの女王と呼ばれる実力の片鱗を見せつけられます。

オールドボトルでシングルモルト、しかもボウモアとなるとそれなりのお値段にどうしてもなってしまいますが、アイラ好きでお財布に余力があるなら一度昔のボウモアの実力を知る上でも試してみてほしい所。しかし冗談抜きで、本当に昔は良い時代だったんですねぇ…('ー`)

80年代は旧酒税法でスコッチは高かったのでシングルモルトは大体定価1万円くらいでしたけど、このレベルなら2、3万の現行品の中での当たりの部類じゃないでしょうか。ちなみにこの次の時代からボウモアは多くのファンが絶望したという所謂パフューム時代に入ります。

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