2017年3月27日月曜日
ウエストコーク10年
West Cork 10yo Single cask First Fill Bourbon Barrel, 57.3%
73点
桃のような甘みと滑らかさ。バーボン樽由来のバニラ香はほんのりと感じるか感じないか。少し苦味があり、若さからかやや辛いが、十分美味しい。
ウエストコークは2003年に建立された新興蒸留所のアイリッシュウィスキー。
アイルランド最大の州、コーク州においてたった三人で作られています。スプリングバンクの元マスターディスティラーであるフランク・マッカーディからアドバイスを受けて品質向上に努めているとの事。
アイルランドの新興蒸留所といえばティーリングもなのですが、あちらは2015年創業で現在は他所からの原酒を売り出しているそうなので、そういう意味でウエストコークはアイルランド産の麦芽から作っている本物のアイリッシュと言う事になりますね。
アイリッシュはウィスキーの歴史において一時期は最大規模を誇りましたが、今では滅茶苦茶廃れてしまって数えるほどしかありません。しかし、昨今のウィスキーブームの追い風に乗って、復興の兆しが感じられるところは期待したいところ。
年代物のアイリッシュの中には美味いものは本当に美味いのがあると耳にはするのですが、そういったレアなものを飲む機会に恵まれず、今の所はアイリッシュ=美味いと言う構図はいまいちピンと来ないのが正直な感想。ですが、今回のウエストコークは美味いアイリッシュの片鱗を感じさせる出来だったと感じます。5000円でお釣りが来るような値段の割には出来は大変良いと感じました。
この値段なら一本確保したいなぁと早速調べましたが、売り切ればかりですね(´・ω・`)
入荷が230本程度と少なかったから仕方が無かったのですが、次の機会を待ちますか。
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