2016年10月25日火曜日

スコットランド・アイラ島旅行記 準備編①

アイラ島に行った旅行記をまとめてみようと思ってツラツラと…


アイラ島は、スコットランドの西、へブリディーズ諸島の南側にある淡路島くらいの小さな島です。人口は3000人程ですがスコッチウィスキーの聖地の一つとして、ウィスキ―ファンにはよく知られている場所ですね。本当に辺鄙な所にあるので、実際に行く事になるとは思っていませんでした。


アイラ島の事を初めて知ったのは、あるラジオ番組の事。
土曜日の夕方17時からやっていた、「SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI」という番組。ウィスキーが好きな人だったら、知ってる人もいるのではないでしょうか。

数年ほど前に番組が無くなったと聞きました。
BARの雰囲気をイメージしながら聞く番組はとてもワクワクするもので、本当に素晴らしい番組でした。無くなったのは残念ですが、過去の放送がPodcastとして幾つか残っているので、興味がある方は是非聞いてみて下さい。

http://www.tfm.co.jp/podcasts/avanti/


さて、そのラジオ番組の中で紹介されていたのがアイラ島でした。
もう、10年くらい前の放送です、その時は「ほーん、そんな島があるのかぁ…」くらいでした。ただ、社会人になってウィスキーを飲み始めたとき、ネットで薦められたBowmoreにハマッてしまって、アイラ島を意識しだして、色々と調べている内に「いつか行ってみたいなぁ」と思うようになりました。

そうこうしている内に、半年ほど前、自分がウィスキーが好きだと知っている上司から、WOWOWの聖地巡礼という番組でアイラ島の特集があり、その録画番組を見せてもらった時、「近いうちに行こう!」と決めました。

英検も持ってないし英会話はまるで出来ません。一人旅だし、そもそもヨーロッパには行った事もありません。それでも、とりあえず行ってみよう、何とかなるさ!と旅程を組む事にしました。


そんな訳で、「アイラ島に行ってみたいけど何からすれば良いのか分からない」とか、「英会話に自信が無いから…」といった人達が、あの素敵な島に行けるお手伝いの一助になれば、と書き出してみる事にしました。参考になったら幸いです:)



まず、旅行前にした下準備についてまとめてみようと思います。

私の場合、旅行の際にまず目標を3つ立てました。

①アイラ島に行って蒸留所見学をする事(最低でもBowmore、Laphroaig、Ardbeg、Lagavulinの4つは行きたい)
②Bowmoreの第1貯蔵庫の中に行ける、Craftsman Tourに参加する事
③(余裕があれば)ハイランド地方にも行く事

旅程は日本時間でちょうど一週間です。



●蒸留所見学のタイミングについて

色々調べていて、蒸留所見学は冬季では難しい事がわかりました。

冬は蒸留所が稼働していないところが多く、見学が出来なかったという情報をネットで見かけました。特にアイラ産の地元の麦にこだわっているKilchomanとBruichladdichは、秋に収穫した麦を使って仕込みも終わっていて恐らく稼働していないだろうと想像できたので冬は避けた方が良いと思いました。

加えて、スコットランドは10月から雨が増える雨期に入る為、出来れば雨模様のアイラ島は嫌だなぁ・・・という理由から、5月~9月の間が良さそうでした。



蒸留所見学がメインだし無用な混乱は嫌なのでイベント期間中は避けたいとの事からLagavulinのジャズフェスティバルが終了した9月の中旬頃に決定しました。飛行機代も落ち着いた頃なのでちょうど良さそうです:)



●アイラ島の観光手段

次に、アイラ島を観光する為には調べた限り、3つの方法がありそうでした。

①ツアー会社に委託する
②現地に行くところまでは自力で何とかして、現地のガイドを雇う
③宿から何から全て自分でやる


①のツアー会社としては日本語ツアーは唯一、一つだけ。パーパスジャパンの企画です。
https://www.purposejapan.com/contents/england/tours/PTC-2723.html
旅程を見る印象では、恐らく下記の英語での別会社のウィスキーツアーに日本語の添乗員が付いてくるという形ではないかと想像されました。

他は英語のツアーになります。
エジンバラ発の3泊4日のマイクロバスツアーです。
http://www.veltra.com/jp/europe/uk/scotland/a/103747

英語に自信があるなら、催行会社のRabbie'sに直接予約をした方が安くて良いでしょうね。
(ツアーの内容がVertraのそれと少し変わっているようです)
https://www.rabbies.com/en/tour-scotland/2-4-day-tours-scotland-from-edinburgh/islay-the-whisky-coast-4-day-tour

ツアー支援サイトのVertraには載っていませんが、Rabbie'sのウィスキーツアーは他にもエジンバラ発でオーバン経由でアイラ島に行き、さらにスペイサイドの蒸留所もめぐってエジンバラに帰ってくる8日で1000£くらいのツアーなんてのもあるので気になってたんですよね。今回は無理でしたが、自分で行くよりかは幾分お安いのではないでしょうか('ー'

結局、日本語ツアーに関しては日本発で日本語のガイドがついているのはとても心強くて惹かれたし、Rabbie'sのツアーの安さやBowmore Cottageへの宿泊はとても魅力的だったのですが…、自分の休みと微妙に合わなかったこと、催行人数制限に満たないで旅行自体がキャンセルされたら困る事、1人だと割高、BowmoreのCraftman Tourに参加するのは難しそう、といった理由から除外しました。
エジンバラで拾ってくれて、エジンバラで降ろしてくれるツアーという形態は移動の点では本当に魅力的だったんですけどね。


次に②の現地ガイドとしては、ネットを調べたら出てくる"Lady of the Isles"ですね。
http://www.ladyoftheisles.co.uk/

日本語のページもあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~PY6T-MG/home.htm

ウルルン滞在記のアイラ島ツアーの際に登場したという事や、大の親日家で知られているChristine Logan女史のプライベートツアーです。

日本語サイトの方は、バグパイプ奏者の茂木さんという方が運営されているらしい、という情報も一応ネットで出ていました。質問のメールをさせて頂いたら、やはりその茂木さんだったようで、とても丁寧な返信を頂けました。

他にもアイラ島のプライベートツアーはあるし、Christineさんも当然英語しか喋れませんが、頼むならこの人だろうと思っていたので他はあまり調べていません。

このプランのメリットはプライベートツアーなので、自分がやりたいようにツアーを組んでもらえる事。細かいやり取りを日本語で茂木さん経由でChirstineさんにお願い出来るので、現地での失敗は少ないだろうという事。そして、英語があまり出来なくてもそれなりに対応してくれそうだという事。
デメリットは、プライベートツアーなので価格が高い事(2名まで210£/day)、そしてアイラ島までは自力で行かなければいけない事でした。


③の「自分で全部やる」というのも、考えました。
早速、アイラ島の宿をBookingやExpediaで調べたところ、全然空いていない…。しかも高い所しか空いてない。オフシーズンに近いはずなのに、何故…(´・ω・‘)

この時点でちょっと心が折れそうでしたが、とりあえずAirB&Bなども調べて、エジンバラの中級ホテルより高い価格ではありましたが、アイラ島での宿を確保する事は出来そうだ、という事に。

次に、各種蒸留所見学に関しても自分で予約はとれそうでした。もちろん英語です。
移動はバスがメインの予定です。アイラ島では日曜日にバスが運休しているようですが、今回の旅では島へ到着するのは月曜からの予定なのでそこは問題にしていませんでした。ただ、ある蒸留所の見学が終わった後に他の蒸留所に行く際に、バスが通っているかどうか分からない蒸留所(Bunnahabhain)があったりとか、微妙に時間が合わないのでタクシーを多用する事になりそうなのだが、現地のタクシーは個人タクシーしか無いらしいから、タクシーが空いてなかったら予定が狂うリスクがある事、タクシー代が分からない事、等々…細かい疑問を解決する事が出来ませんでした。

それに右も左も知らない土地で、恐らく蒸留所ツアーでベロベロに酔っぱらってる状態でトラブルが起きた場合、細かい行動を取れるか…といった問題も考えられました。


結局のところ、自分は②のChristineさんに依頼する事にしました。
一番大きかったのは、Christineさんがより手頃な価格(60£/day)の空き宿を探してくれた事です。後で知ったのですが、アイラ島のような田舎で宿を探す場合、Expediaといったサイトより、直接宿にメールなり電話なりする方が良いそうですね。さらに、フェリーターミナルと空港への送迎も無料で受けてくれると言って頂けたのも大きかったです。ガイド代はそれなりに値が張りましたが、結果的にこの選択はとても満足出来る結果で大正解でした:)


アイラ島を目指す場合、以上の3つがメインですが、他にもバーのマスターが呼びかけたウィスキー仲間達のオリジナルの団体ツアーといった形式や、スコッチ文化研究所などが主催するようなウィスキーツアーなどもあるようですね。
http://scotchclub.org/index.php/information/19399

タイミングがあったり知人の中に行きたい人がいるといったケースでしたら、それはそれでとても良い選択肢だと思います。自分はそういうケースは考えないで勢いで飛行機のチケットまで購入してしまいましたがw

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