2016年2月11日木曜日

山崎蒸留所のツアーへ

先日、山崎蒸留所に行ってきたので日記にツラツラと('-'


1月末日頃、ふと山崎蒸留所に見学に行きたいなぁと思いついた。
早速ネットで調べると、予約はネットだけ受付らしい。無料の見学ブースと有料で試飲も出来るツアーがあるらしい。当然有料の方を選ぶことに。

しかし、よく見ると2ヶ月先まで全て埋まっている。
週末ならともかく、幾らなんでも平日ですら全部埋まってるっておかしくないか?('A`;)
きっとシステムのバグか何かに違いない、と思って山崎蒸留所に直接電話で聞いてみると・・・

担当者:「ネットでご覧になられたとおりです。全て予約で埋まっております」

…マジスカ('A`;)

どうやら、ワールド・ウイスキー・バイブル2015のアワードに山崎が選ばれたのがきっかけのようで、連日予約で埋まっているらしい。ネットを調べると中国や欧米の旅行業者が抑えたりもしているとの事。(そういや中国は旧正月…)

一人なんだけど、何とか捻じ込めませんかねぇ…と聞いてみると、「たまに団体客の予約から1人2人キャンセルが出る事がありますから、根気良くアクセスしてみて下さい」
うーん、どうやら地道に探すしかない様子。

そんなこんなで一週間ほどした昼休み中、覗いてみたらあったんです。
たった一人だけのキャンセル枠が!(゚∀゚)
何も考えずに速攻予約入れました。
そして同僚に休み下さいと頭下げたのは予約入れた後(汗

その結果、2週間程経って…



到着('-'*
京都の山崎駅は思ったより随分小さな駅でした。



こっちか!(`・ω・´)
こういう看板が地味にテンション上げさせてくれますw

駅から歩いて10分ほどの場所なのですが、途中でカメラを持った若い人が電車を撮っていました。
後で知りましたが、山崎駅は電車マニアの間では格好の写真スポットとして有名なのだそうですね。



大阪(京都)に着たんだなぁと感慨深く思いつつ…


そして10分ほど歩いてついに…



来ましたよ!ヽ(゚∀゚)ノ

とりあえず、受付の人に予約の旨と名前を告げ、お金を払うと、通行証みたいなものを戴いた。
時間になったら、本館2階の集合スペースに来てねとのこと。少し時間があるので無料見学ブースを回ることに。



いきなりポットスチルがお出迎えですよ~
金かけてますなぁ… さすがはサントリーです。
中に入れて、仕組みを見る事が出来ます。話に聞いていた通り、中は銅張りでした。




2階から見た図。
1階部分の奥にバーカウンターがあって、有料試飲が出来ます。
有料試飲って言っても、そこは本家本元なのでどれも安価です。帰りに飲んで帰ろうと思ったのでとりあえずスルー。




世界中のサントリー傘下?の蒸留所です。ボウモア、ラフロイグがありますね。
大好きなんだけど、他のはあんまり知らないですね。飲んでみたいところ。


そんなこんなでフラフラ見てたら時間になったので、集合場所へ。
思ったとおり、欧米人が2組、中国人と思しき人たちが3組。海外の人達も来るんですね。
スタッフさんは英語、中国語なんかのアナウンス用の機械を渡していました。
仕事が丁寧でいいですね。

軽く麦芽の説明を聞いた後、ツアー開始。




マッシュタンですね。大麦にお湯を加えて糖化を促す作業です。
思ったより蒸し暑い…




次に、発酵槽の中で糖化した麦汁に酵母を加え、発酵させる工程です。
酵母によっても香りが異なるそうで、サントリーでは数百種類もの酵母をストックしているとの事。
さすがですねぇ…('-';

確か、イチローズモルトはこの発酵槽がミズナラ製らしいんですよね。
ステンレスもあるし木もある。木でも色々な種類で味わいが変わるという事ですかね。




そして蒸留器、ポットスチルの登場ですよ(゚∀゚)
この中に発酵液を入れて蒸留させ、アルコール度数を上げていくわけですね。
2回程通すと、数度だったアルコール度数も60度を越えるニューポットの完成です。

しかしどうみてもでっかいフラスコです。
実際、ウィスキーの元になる蒸留技術は錬金術から派生したものだし、フラスコを使って蒸留を試していたのが元だとしても全然不思議じゃ無い話。

そうはいっても、ポットスチルの形状、筒のふくらみ等で蒸留の仕方やアルコール濃度が変わるそうで、それはそれでまたウィスキーの味わいを変える要因になるのだとか。奥が深い…('-'




別アングルからのショットです。形状に違いがあるのが分かりますね('-'




となりではニューポットがドバドバ注がれてました('-'

そしてウィスキー作りの最後は何といっても熟成です。
ニューポットを樽に入れて何年も寝かせる。
揮発して減った分は「天使の分け前」と呼ばれ、時間が経って中身が減れば減るほど、ウィスキーの色は濃く、深い味わいになっていく。

そんなロマン溢れる樽熟成ですが…




広すぎぃ(゚∀゚;)
さすがは山崎、サントリーの貯蔵庫ですよ。
一つ一つに丁寧に年度やシリアルが振ってあります。




説明ブースの空樽。ワインを入れていたワイン樽。
ワインが入ってたから、これで熟成させるとワイン風味になります(雑な説明だけどw)
シェリー樽は王道ですね。




左はジャパニーズウィスキーを世に知らしめた立役者、ミズナラの樽。
ツアーの付き添いの人に、「最近スパニッシュオークの樽が少なくなっているという話を聞いたんですが…」みたいな話を振ったら、「そちらも入手が大変になっているけどミズナラの方が断然入手困難でして…」みたいな話をしていました。山崎の味わいを知って、多くの樽業者がミズナラをかき集めているんだそう。

横のパンチョンは北米産ホワイトオークの大き目の樽。木香が強くない分、原酒の味わいを引き出させる樽ですね。




ホッグスヘッドとバーレル。
ホッグスヘッドはパンチョンの半分くらい。バーレルはさらにその半分くらいの容量。
バーレルは内側を焼いてバーボンの熟成に使った樽。




ウィスキーは樽の組み方、置き方、置く場所によっても味わいが変わるそう。
だから、ブレンダーと呼ばれる人が色々な樽の原酒を組み合わせて、「山崎」と言うお酒を作るわけですね。

貯蔵庫を過ぎたら、試飲会場へ。
途中で創業当時のポットスチルが。銅製だから、こんな色になりますよね。




試飲会場では、飲み方のレクチャーも含めた色々な話しが聞けます。
おつまみも美味い(゚∀゚)







色々と飲んでいけば、色味や香りでどういった樽で熟成させているのか分かるようになるのかもしれませんね。

そんなこんなでツアーは滞りなく終了。
後はフリーに色々見て回れます。




作り方、熟成させかた、樽の種類…いろいろな要素が絡み合って様々な原酒が生まれ、それを組み合わせて一つのブランドが出来る。ウィスキーはやはり中々面白い世界だと思います:)


さてさて、帰る前にバーカウンターで頂きましょう。
もちろん、山崎ですよね。




12年がハーフショットで200円とかw バーテンダーさん泣いちゃうww
ちなみに自分は松竹梅なら迷わず竹を選ぶ無難な男ですから?18年を頂きました。
シェリーの豊かで深い味わい。これで18年かぁ…とちょっと感激。

そんなこんなでお土産にボールペンとコースター、あとはWhiskyBarのマスターにおみやを買って帰路に着きました。福岡に戻ったのは21時過ぎてましたけど、色々とぶらぶらしてたからですね。


帰りに早速お土産を渡し、前から飲みたかったアイリッシュコーヒーを頂きました。
最初から最後まで、ほろ酔い気分で良い一日でした('ー'







ちなみに旅程は朝6時起き、特急乗って博多、新幹線で新大阪、ローカル線で山崎駅に11時頃到着。11時50分からのツアーに参加、帰りはゆっくりと新大阪駅を回ってたこ焼きとか食べて福岡に新幹線で戻り。帰宅は夜の22時頃。

そんな訳でウィスキー好きな人は是非一度行かれて見るといいかも。
博多近郊からなら日帰りで行けますよ~:)

山崎蒸留所のツアー、オススメです(`・ω・´)

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