2018年8月19日日曜日

ウイスキートーク2018

福岡で毎年開催されているウイスキーイベント、ウイスキートークに今年も参加しました。遅くなりましたが、そちらのレポートの方のまとめです:)

毎年6月に福岡の天神で開催されているウイスキーのイベントですが、今年も無事に開催されました。例年以上に人が多いと感じる状況で、開始時刻には行列ができていました。


行列並んでいたら、パフォーマーの人もいました。機械みたいなジェスチャーをしてくれて、手を出したら握手してもらえましたw



昨年と異なり、今年はブースが4階に集中していて、3階は小規模イベントと有料セミナーといった配置でした。昨年では人が少ない3階にインポーターが配置されていたので、ゆっくりと試飲したり選んだり出来たのですが、今年は4階に集中して人が多かったのが個人的には微妙な配置かなぁ…と。4階の混雑が酷くてゆっくりと選ぶ時間が無く、結局今年はインポーターブースでは買いませんでした。

ただ、3階の方でウイスキー初心者向けの無料セミナーとかを前面に出していた辺り、ウイスキートークを通じて愛飲者の裾野を広げたいという開催者側の意向があったのだと思います。そういう意味では大変良い設置でしたね:)


色々なバンドなんかも出演されていて、とても和やかな雰囲気でした。


さてさて、本命は4階なので4階の方へと移動します。
今年も様々なレストランやブースが出店されていました。


肉厚のソーセージにパテ。このソーセージはとてもジューシーで美味しかったですね。かなり人が並んでいましたけどw

レストランも色々とありましたが今年はハギスを出してるお店が見当たりませんでした。今年も食べてみようと思っていたのですが。


今年はシガーの販売ブースもありました。
東京五輪を前に日本全国で店舗での禁煙が進む逆風の中、ウイスキーとシガーの組み合わせの素晴らしさを認知してもらおうという意向でしょうか。個人的にはシガーは容認派なので頑張ってほしい所。自分は喘息持ちなので吸えないですけどねw

そしてもちろん、ウイスキーのブースも沢山出店されていました。


ペンダーリン蒸留所のお酒を案内しているブースです。
2004年に約100年ぶりに復帰を遂げた蒸留所ですね。ペンダーリンに限らず、最近はウイスキーのブームに呼応するように様々な古い蒸留所の復活や新規蒸留所の建設が増えています。ブームが終わったらまた淘汰の時代になるのでしょうが、良い物はきっと残ってくれると信じて気に入ったお酒があったら消費者として応援しましょう:)


スリーリバーズさんのブースです。
サザエさんの酒屋「三川屋」が名前のネタ元になっている日本の有名ボトラーズですね。覗いた時にはすでに気になっていた試飲は空っぽでしたw


ソサエティ(SMWS)のブースもありました。
世界的に有名なメンバー制のボトラーズで、当初はエジンバラで数人が一つの樽を購入して分け合った小さな集団が時代を経て、今では3万人以上のウイスキー愛飲家の会員制ボトラーズになったと言われています。専用のナンバーで区分された特徴的なボトルは、バーでみかけた事がある人もきっといる筈。今年は入会の案内なんかも添えて出店されていました。


大まかな評価なんかも含めて分かり易い内容になっています。
ウイスキー沼にどっぷりとハマってしまった人の中にはソサエティのラインナップでは満足出来ないなんて人もいると聞きますが、自分は全然悪くないと思ってます。


名古屋のウイスキーラバー実行委員会さんのブース。今年も出店されてました。


オールドのマッカランにスプリングバンク、ラガヴーリンの陶器。80-90年頃の面子でしょうか。なんとも自己主張が強い面々…。こういうのをみかけたら飲む以外の選択肢は無いでしょう(^q^


という訳で、飲んだ事が無かった黒陶器のスプリングバンク12年を頂きました。
意外とスモーキーさが前面に出ていて、最近のバンクとはまた一味違う構成で面白かったです。


今年から稼働した鹿児島の嘉之助蒸溜所も出店されていました。
さすがに今年からなのでニューポットしか無いのですが、そちらを販売をされていましたね。いつか観光客用の設備が整ったら、蒸留所の方にお邪魔する事もあるんじゃないかと思います。鹿児島、遠いですけど行けない距離ではありませんしね。頑張ってもらいたい所。


昨年、バーボンセミナーを開かれていたミルウォーキーズクラブの白井さんが今年もブースを出展されていたのでそちらにも。色々と飲んできましたが、最近はバーボンが自分に合う感じだと思えるようになってきました。今年も色々とヤバイラインナップですw


ネットで散々騒がれていたスタッグ。Jrでは無い方。
実は気になっていて福岡で色々と回って探したのですが、結局これを置いているお店は見つけれなかったんですよね。バーボンをウリにしているバーがそもそも少ないのですが。当然注文ですね。

香りもガンガンしてて、頭の先からガツンと来る濃厚なバーボンでした。文句無しに今回一番です。これだけでも十分にイベントに来た甲斐があったと感じさせられる素晴らしい一品でした。感謝感謝:)

他にも様々ブースがあり、写真を撮っていたのですが、人が多いからか自分の撮影能力が微妙なのかブレブレなので割愛。


有料試飲を出していた奥にあるプレシャスウイスキーのブースでは様々な有料試飲があるのですが、一際目を引いたのがこちら、軽井沢32年。中々のむ機会もないだろうから、どんなものかチャレンジしてみることに。


色の濃さはこんな感じ。
どっしりとしたオールドシェリー感に30年クラスではあまり経験が無かったような強いスモーキーフレーバー。さすがにこのクラスになると美味いの一言ですね。無くなったのが残念な蒸留所です。復活の計画とか無いんでしょうかね('ω'


ここからは有料セミナーに関する内容です。
今年は山岡さんの「シェリー樽ウイスキーの真実」というセミナーに参加。
実はあるバーで同席した若い人が、このセミナーが気掛かりだったけど高いから参加しなかったと言っていたのですが、ウイスキーに興味が出てきた人ほど参加するべきだと思いますね。何故なら知識以外にも試飲が付いているからです:)


今年の内容はこちら。
大体、順番が一致していなくて自分で当ててみてねといった趣向ですが今年もやはりそんな内容です。

答えから書くと、Aが2のドロナックOB 20年、Bが3の恐らくファークラス18年、Cが1の山崎15年シェリーカスク、Dが4の71年のマッカラン18年、Eが6番ティーニニック43年、Fが恐らくファークラス43年。

ドロナックは現行品にも通じる内容だったのですぐに分かったのですが、山崎とマッカランを逆だと判断してしまいました…。てか、山崎ってここまで濃厚なシェリーの一品があるんですね。インパクトがかなり強くて驚きました。多くのシェリー樽がアメリカンオークで作られるのに対し、山崎はスパニッシュオークにこだわるのが特徴をだしている理由の一つとの事。スパニッシュオーク樽はタンニンが強い事と漏れやすい事が特徴とのですが、山崎の際立った濃さは樽の種類による違いという処でしょうか。

あとファークラス18年と43年の薄さも面白くて、両方ともシェリー樽での熟成ですが、その理解の前提にはそもそもシェリーの種類を理解する必要があるそうで、フィノのような辛口シェリーにアメリカンオークのような組み合わせだとこうなるのだそう。元々のシェリーの内容でそれを用いたウイスキーの出来が変わるという話は当たり前といえばそうなのですが、実際にそこまで意識して飲む事ってあまり無いですよね。

他にもシェリーにまつわるブドウの品種の話や古い時代ではラムやワイン樽、クリ樽なんかで熟成されたウイスキーもあった話など色々と面白い話が聞けました:)


そういった感じで今年も充実した内容でした。
次回も楽しみです:)

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