2018年2月5日月曜日

ポートエレン18年 1982 ダグラスレイン


Port Ellen 18yo 1982 sherry cask matured, Douglas laing
80点

オールドシェリーのようなくぐもった感じではなく、爽やかだが濃いシェリーの香り。
リンゴやマンゴー。香りでは全然アイラらしさは無いが、口に含むとピートがしっかり乗っていてバランスよくとても美味しい。美味さが分かり易く、テクスチャは程ほど。フィニッシュもやや軽め。


閉鎖蒸留所としては鉄板のアイラのポートエレン蒸留所。
以前、イベントや個人で飲んでみた印象では可も無く不可も無くといった印象で、パッとしたイメージの乏しい蒸留所だという理解でした。元々、ポートエレンの原酒はブレンデッド供給用という意味合いが強かった事もあったそうで、大きな変化を望まれていなかった事もその背景にあったようです。

そんなポートエレンですが、「こういう面白いものもあるよ」と教えていただいたのが今回の一品。ボトラーズのダグラス・レインが1樽買い上げて販売した、良いシェリー樽で良いお酒を作ったという極めてドシェリーな代物です。それでいて口に含むといかにもアイラのようなスモーキーフレーバーがスッと強すぎない程度に主張してきて素晴らしいバランス。贅沢に美味いと思える一品でした。

これがポートエレンだ!と言われると個人的にはクエスチョンマークがついてしまう感じですが、こういうものも作っていた幅の広い蒸留所だったのだという理解が出来た点では良い経験でした。

そういえば以前にも書きましたが、ポートエレン蒸留所は近々復活するそうなので、そうなるとまた愛飲家が新旧飲み比べって所でストックが減って行くかもしれませんね。昔のポートエレンのポテンシャルを知ってみたい方は今のうちにバーに行った方がよいかもしれません:)

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