先日、一杯110万円のウィスキーを飲んだという話が世間で騒がれていました。
その1878年のマッカランを飲んだのは中国人との事で、お金があって羨ましい限りですね(’ー’
●中国人男性、ウイスキー1杯に110万円払う スイスホテル http://www.afpbb.com/articles/-/3138005?pid=19250988
提供したのはスイスのヴァルトハウス・アム・ゼーというホテルで、同ホテルはウィスキーのコレクションが2500本を超えていてギネス認定された事もある由緒正しいウィスキーマニア垂涎のホテルです。
ところが、どうもきな臭い流れになってきています。
どうやら当のウィスキーは偽物ではないか…という疑念がチラホラと。
こちらの記事では「偽物の可能性があるので詳しく検査する」という内容。
●$10,000 glass of Macallan ‘is a fake’ | Scotch Whisky https://scotchwhisky.com/magazine/latest-news/15511/10-000-glass-of-macallan-is-a-fake/
しかし、どこら辺が偽物なのかなぁ…と詳しく調べてみたらこちらが少し詳しいです。
Fake $10K Scotch Hard to Swallow | Wine News & Features
https://www.wine-searcher.com/m/2017/08/fake-whisky-leaves-a-sour-taste
"guaranteed absolutely pure by Roderick Kemp, proprietor, Macallan and Talisker Distilleries Ltd"
この辺の記載が問題らしいです。
「Roderick Kempはタリスカーとマッカランを同時に所有した事が無い」、「Roderik Kempがマッカランを所有したのは1892年で、この手の表記ラベルを出したのは2002年頃」、「Macallan and Talisker Distilleriesなんて名前の企業は存在した形成が無い」
こちらのサイトにも「Roderick Kempは両蒸留所を同時に所有した事は無い」と明確に書かれていますね。
https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1879/macallan/#/
とまぁ…ここまで来るとさすがに完全アウトな気がします…(´・ω・`)
コルクも人工的に劣化させたものである懸念もあるそうで、そんな偽物があるのか・・・と思わされました。写真を見たら確かに綺麗に抜けてるのが気になると言えばそうですね。
バーのマスターに話を聞いてみたら、最近は中国なんかで怪しい偽物を作っている人達がいるものの、マッカランなどのオールドボトルのフェイクは古くはイタリアで作られたと思われる代物が普通にあったそうで、海外のバイヤーなんかで古いボトルを買う際には気を使っているとの事です。
ウィスキーにはこういう知らない裏の世界もあるんですねぇ…。
しかし、こういう問題が出てくるのはラベルが一種の証明になりえるようなスコッチの世界ならではなのでしょうね。バーボンならこうはいかなかったかもしれません。中々面白かった話でした。
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