2016年12月19日月曜日

ロイヤルサルート21年 1970年代流通品



Royal Salute 21yo Spode flagon 1970s
80点


エステル香、シェリーの風味。ひねた香りとコルク臭。複雑な香味でリッチな味わい。飲み心地はとても滑らか。あー、高級な酒ってこんなんだよねって思わず思ってしまいました。飲みやすいのですが、かなり伸び易いので加水には注意した方が良さそうです。ストレートか、ロックなら早めに飲む感じでしょうか。

しかし美味いですね。まるでコニャックのように複雑な風味です。
高級志向だというのが凄く伝わります。ただ、オークションで落札したのですが、液漏れが若干ありました。恐らくコルクの劣化のせいでしょうが、そのためか香りがやや薄くコルク臭がするのが唯一残念なところ。状態が良い物だったらもっと期待できそうな印象です。

ロイヤルサルートは1953年でのエリザベス女王の戴冠式を記念して、シーバス・リーガル社が同ブランドの上位版として限定発売しました。あまりの人気の為にその後増産され、今では世界中で販売されている高級ブレンデッドの一つとして名が知られています。戴冠式では21発の空砲が鳴らされたのにちなんで、21年もののブランドになったと言われています。

ロイヤルサルートのキーモルトはストラスアイラで、当時の味を知る上では参考になるという事や、そのリッチな風味も合わさってオークションでは安くて手頃という意味で人気のオールドボトルの一つですね。

そんな同商品ですが、海外では70年代や80年代のボトルで何故か評価が分かれているようで、70年代のものの方が美味しいしレアだ、という事で2倍の高値が付くほど高評価のようです。実際の所はロマン補正がかなりかかってるのではないかとは思うのですが…。まぁ、海外サイトだと空のフラゴンも結構オークションに出品されているのでコレクター的な要素も大きいのかもしれませんね。

ボトルの年代の見分け方には幾つか方法がありますが、メジャーなのはフラゴンの底に書かれている陶器の会社を調べる事です。参考までに以下の通りにまとめておきますが、内容は海外サイトで言われていた詳細が不明な情報も含む為、話半分で理解して頂いたほうが宜しいかと思います。あくまで私はこういう風に理解している情報、と言う事で宜しくお願いします。

発売当初~70年代(?):ロイヤルドルトン(60年代)


1958年~1983年:スポード(70年代)


1980年代以降:ウェイド(80年代)


1980年後半以降?:ポスリン


あと、ロイヤルサルートは口径が太いコルクを用いており、オールドボトルには例外なく起こるのですがコルクが腐って折れたりしますので、開ける前にはしっかりと下準備と折れた時の準備もしておく事をおススメします。自分は右往左往していました。

結局、サントリーローヤルのオールドボトルのコルクがジャストサイズだったのでそちらで流用しました。お持ちの方はご参考までに(´・∀・`)

2 件のコメント:

  1. 貴重な情報ありがとうございます。ブログで照会させていただきました。無断ですいません。

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    1. 連絡ありがとうございます。
      情報に関しては自分で調べた内容や聞いた情報をもとにしておりますが、間違えている可能性もある旨、ご承知おき下さい。

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