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Erin Go Bragh 1967 20yo
70点
香りは薄め。麦感が強く滑らか。絵の具やシンナー、プルーン。
かなりオイリーで舌触りは滑らかそのもの。
Erin Go Braghはアイルランド語を英語に変えた言葉で「アイルランドよ永遠なれ」と言う意味。如何にもなアイリッシュですが、1967年に蒸留されたアイリッシュ。マスターからは旧ミドルトン蒸留所の原酒だと聞きましたが、自分で調べてみてもどうやらその辺が濃厚の様子。
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スコットランドのグラスゴーにあるボトラーズStuart McNair & Co.から原酒を受けて米国メリーランド州ボルチモアにあるJohn Gross & Co.がインポーターとして販売した、とありますね。Erin Go Braghシリーズには67年蒸留の20年、63年蒸留の22年、53年蒸留の22年の3種類が米国市場に出回っていたそうで、これはその内の最初の一本と言う訳です。
旧ミドルトン蒸留所は1825年から1975年までの実に150年間アイリッシュウイスキーを支えた世界最大の単式蒸留器を所有していた蒸留所で、そこで作られていたウイスキーは当時はそれなりに市場に出回っていたとは思うのですが如何せん現存する玉数はかなり少ないのが現状です。
日本国内においては酒税法が改正されてウイスキーブームが起きるのは旧ミドルトン蒸留所が無くなった後だし、そもそもアイリッシュの需要や認知度はそれ程でもなかった。米国市場にはそれなりに出回っているようですが、911以降アルコールの個人輸入は難しい。そんな訳で日本国内で「旧ミドルトン蒸留所の原酒」と言うものは余程の好事家がタイミングよく個人輸入したもの、くらいしかなさそうです。そして今回、そんな好事家の一人が買った酒を飲む機会があったと言う訳ですね:)
そんな訳で期待指数高めで飲んだのですが・・・。アイリッシュの凋落が伝わるお酒・・・と言う印象。このシリーズは海外での評価がかなり高いので、状態とかもあるかもしれません。しかし、このボトルに関しては正直な感想として、20年の酒齢をあまり感じないがアイリッシュらしい良くも悪くもノッペラとした酒と言う印象でした。
「世界的にブレンデッドのライトな味が好まれる時代の流れにおいて、アイリッシュは時代に対応できなかった」と言うのが所謂アイリッシュが凋落していった定説の一つなのですが、この時代の一杯を飲んでみた感想としては、「全然ライトだよね?実際はどうなのだろう…」と疑問が沸いて来る、そんな一杯でした。
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