
Heig Club
50点
アルコール臭が強いが、粘度の高いネットリとした甘さ。
最近、オールドブレンデッドが面白いと思っていて色々と調べています。
ただ、ブレンデッドウィスキーがどういう風にブレンドされてるかってイメージするのは難しい、そんな話をしていたらブレンデッドはやっぱりグレーンが美味しくないとダメなんだよねと言われました。
確かにブレンデッドが味をまろやかにしているとはよく聞きますし、そこが不味いと味のバランスが崩れるのはあるでしょう。
で、「そういえばグレーンウィスキーは飲んだ事無いですね」なんて言ったらそれじゃこれ飲んでみる?と出されたのがコイツ。ピュアグレーンというモルトがほとんどない代物。ほとんど、というのは恐らく糖化は麦芽で行うからですね。
ヘイグ(HAIG)と言えば、スコットランドの名門一族、ヘイグ家の事。
ウィスキーの発展に大きく貢献し、特にブレンデッドに関してはまさに始祖のような存在です。ロバート・スタインの連続式蒸留器を初めて導入し、グレーンウィスキー、そしてブレンデッドを事業化し、同家名のブレンデッドは世界にブレンデッドウィスキーを広めたビッグ5として名を連ねています。
そんなヘイグという名前を冠し、ディアジオのお膝元、キャメロンブリッジ蒸留所で蒸留されたグレーンを3種類の樽でマリアージュさせた、と言うウィスキー。CMにベッカムまで起用しているあたりも踏まえると制作サイドの強い意向が感じられます。
それだけプッシュしてるなら美味いのかなぁと飲んでみましたが、当のお味といえば、いつも職場で使う消毒用のアルコール臭がもろに前面に出てきてウッとしますw ただ、飲み進めていくと甘さとまろやかさが確かに感じられ、「なるほど、これがグレーンか…」と思わされました。
正直、美味いとは思えないのですがブレンデッドを理解する上では、なるほどと思える一品です。この商品が出てきたのは昨今のモルト原酒不足からブレンデッドをもっとプッシュしたいといった意図があるのかもしれません。
しかし他の商品と異なり、このヘイグクラブにはヘイグ家の斜め十字の家紋ではなく、ヘイグクラブ専用のマークが使われているのは何故なのでしょうか。どういう意図だったのか、色々と想像がかきたてられますね。
ちなみにジャパニーズでニッカが好きなら、カフェグレーンを飲むとニッカのブレンドがイメージ出来るようになるという話。ニッカは最近ボチボチ飲んでいますが、カフェグレーンを試してみるのも良いかもしれませんね。
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