2019年1月21日月曜日

スプリングバンク 10年、80年代8年 飲み比べ


Springbank OB 10yo , 80s 8yo 
①76点、②78点

①モルティーでピートの燻製香、やや酸味のある潮っぽさと樽の香りが心地よい。味はウッディ感が強めで塩味が少しだが、しばらくするとモルティ―で花のようなテクスチャーが開いていく。オフィシャルボトルとは言え、一つ前のものだからか少し開いてきていたのか花のようなテクスチャが開いてきて素直に美味しい。さすがバンクだなぁ、と思う。

②とてもフルーティでチェリーのような甘酸っぱさ、燻製香は殆ど感じられない。オールドらしい麦感、やや水っぽい。大変すばらしいと感じるのは最初の方だけ。しばらくすると目に見えて香味が落ちていく。43度とは言えオールドボトルではやや心もとない数字。質は大変満足できるレベルなので早めに飲むのが良さそう。


昔、ウイスキーを飲みだした最初の頃、今は無くなった近場のバーで、バーテンダーさんに有名なスコッチを頼んだら出てきたのがスプリングバンクでした。「ウイスキー好きでバンクを知らないとかあり得ないから」と言われて出されたものですが、当時はその良さがあまり認識できず、こんなものか・・・と思ったものでした。

そして数年後、改めて飲んでみたら「こんなに美味い酒だったのか!」と驚かされたのを覚えています。そしてそういう風に感激していると、悪い大人が囁いてくるんですよね。「昔のバンクはもっとやばかったんだよ」みたいな感じにw

そんな事を言われるので気になって高い金を出して色々なオールドボトルを飲んだ訳ですが、今回のボトルのように「旬が過ぎている」と感じるものも少なくありません。未だにポテンシャルを発揮できる優れた酒があるのも事実ですけど、新しい酒を買って自分の手元に置いて変化を楽しみながら飲むのも全然アリなんだろうなと思わされます。今回の酒を飲んで益々そう思いました。

そんな訳で、一時は割りとオールド崇拝的なところがありましたが、最近は現行品のよさに目を向けるのも大事だと感じています。

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